俺は、猿野 天国。高校に入って、野球部に入った。それは・・・。

鳥居 「あっ。猿野さん。」
猿野 「凪さん!」

そう。俺は、野球部マネージャーの『鳥居 凪』さんを好きになったから。
だけど、凪さんはカワイイ。だから、野球部にも、凪さんにちょっかいを出す奴がいて・・・。

虎鉄 「凪、今日もベラボーかわいいNa♪」

2年の先輩、キザトラ・・・じゃなくて。『虎鉄 大河』先輩。

鳥居 「えっ・・・。・・・・・・はぁ・・・。ありがとうございます・・・。」
猿野 「凪さん!そんな呑気に・・・!」
虎鉄 「凪・・・。俺は朝練をはりきりたいんDaが、まだ眠くてYo〜・・・。凪が朝のキッスをしてくれれば・・・。」
猿野 「なに〜!そんなこと・・・!」

待てよ・・・。キザトラ先輩を止める前に、俺からも頼んでみるっていうのは・・・。(妄想中。)

清熊 「朝から、何やってんだ!」

そう言って、俺に蹴りをくらわせたのは、凪さんと同じ、野球部のマネージャーの『清熊 もみじ』。

猿野 「なんで、俺だけ〜・・・。それに、俺はまだ、何もしてねぇ・・・。」
清熊 「まだ、ってことはしようと、してたんだろーが!」
猿野 「いや・・・!ハハハ・・・。そうだ!キザトラ先輩は?」
清熊 「(うまい具合に、話をそらしやがって・・・。)先輩なら、どうせに追いかけられてんだろ。」
猿野 「あぁ!そっか。」

、とは。俺の幼馴染の『 』。
コイツは趣味が悪い(と、俺は思う)。たしか、ずっと前に

 「沢松君って、カッコイイし、おもしろいし、最高だね〜。」

とか、言っていた。
そして、今はキザトラ先輩のことが好きらしい。俺は

猿野 「牛尾先輩の方がカッコイイだろ〜?」

と言ったけど、

 「牛尾先輩は、すっごくカッコイイ!でも、虎鉄先輩が好き!」

だとサ。・・・よく、わかんねぇな。
まぁ、とにかく、はキザトラ先輩のことが好きらしい。それで、毎日のように、キザトラ先輩を追いかけては、逃げられてる。

 「虎鉄先輩〜!おはようございます!私が、朝のキッスでも何でも、しますよ〜!」
虎鉄 「いや・・・。遠慮しとくZe。」
 「遠慮なんて、しなくていいです〜。・・・って、なんで逃げるんですか?待ってくださいよ〜!」

・・・と、毎朝こんな感じだ。も懲りないんだろうか。

猿野 「あんなキザな奴のどこがいいんだ・・・?」
清熊 「キザなとこじゃねぇか?」

俺は、キザトラ先輩のどこがいいのか、あらためてに聞いてみようと、思った。


猿野 「も懲りねぇなぁ。」
 「もう。虎鉄先輩、速すぎ・・・。あんなに逃げなくてもいいのに・・・ね?」
猿野 「が追いかけるからだろ・・・。」
 「だって、虎鉄先輩が逃げるからサ。・・・・・・私、嫌われてるんだろうなぁ。」
猿野 「・・・。」

が一瞬、悲しげな顔をした。・・・こんな見たことねぇ。やっぱり、好きなんだなぁ・・・。

 「天国。私って、虎鉄先輩に嫌われてるよね〜?でも、そういう方がおとし甲斐があるんだなぁ!」

さっき見せた、悲しげな表情は、無理やり、消したらしかった。相変わらず、ウソをつくのは上手い。俺は昔、何度騙されたか・・・。まぁ、今はそんな話をしてる場合じゃねぇ。
仕方がない。俺が、一肌脱いでやっか。

猿野 「俺は、そうは思わねぇけどな。」
 「なんで?」
猿野 「だってキザトラ先輩、逃げてる時、嫌そうな顔、全然してねぇし・・・。」
 「私からは見えない。」
猿野 「まぁ、本人に聞けばわかる話だ。」

そう言って、俺は走り出した。

 「ちょっと・・・!」
猿野 「早く来いよ!」
 「だって・・・!天国、早いってば!」

実は、わざとが追いつけないようにしている。まぁ、今は我慢しとくんだな、

猿野 「おいてくぞ!」
 「待っ・・・!」


 「ハァ・・・、ハァ・・・。(ヤバイ・・・。最近、全然走ってなかったから、ちょっと走っただけで、息が・・・。)」
猿野 「(これくらい、差が開けば大丈夫だろう。・・・あとは、キザトラ先輩のとこへ行くだけだ。)」
 「(天国・・・。どこまで、行くんだろ・・・?っていうか、虎鉄先輩のいるとこ、知ってんのかなぁ・・・?・・・・・・ハァ。ホント、しんどい・・・。)」
猿野 「(キザトラ先輩は、大体あそこにいるだろうから、あとは、ここを曲がるだけ・・・!)」
 「(・・・・・・・・・あれ!天国がいない・・・。どこ行ったんだ〜?もう・・・。あそこ、曲がったのかも・・・。)」


猿野 「あの、キザトラ先輩。」
虎鉄 「・・・猿野Ka。何の用Da?」

やっぱり、ここか。・・・・・・は、まだ出てこないだろうな・・・?もし、今、ここを曲がって出てきたら、俺の計画が台無しだ。

猿野 「あの・・・。これ以上、凪さんにちょっかい出すの、やめてくれないっすか。」
虎鉄 「なんでDa?・・・・・・HAHAH〜N!もしかして、俺が手を出すと、凪が俺に惚れるからKa?」
猿野 「違いますよ。」
虎鉄 「じゃ、なんでDa?」
 「(ハァ・・・・・・。あれは、虎鉄先輩と天国・・・。やっと追いついた・・・。)」
猿野 「先輩は、のことが好きなんでしょ?それなら、凪さんに手を出さないでほしい。凪さんにも、にも失礼だしな。」
 「(何言ってんだろ、天国・・・。そんなわけ無いじゃない。)」
虎鉄 「な、何言ってんだYo、猿野。」
猿野 「だって、先輩、に追いかけられてる時、ちっとも嫌そうな顔をしていない。・・・むしろ、楽しそうだ。・・・それに、猪里先輩に怒られてるとこも見ましたし。」

は、出てきてないな・・・。よし、作戦成功。そろそろ、先輩の本心をあばくからな。ちゃんと、聞いとけよ。

虎鉄 「あれは・・・!」
猿野 「猪里先輩は、こう言ってましたよね?
 『虎鉄は、ちゃんのことが好いとうなんやろ?ちゃんと、はっきりせんと、凪ちゃんもかわいそうばい!』
って。そしたら、先輩は・・・。」
虎鉄 「わかったから・・・!・・・・・・まさか、あれを聞かれてるとはNa・・・。俺も油断しすぎたZe・・・。」
 「(猪里先輩が・・・・・・?・・・きっと、聞き間違いよ。2人と離れてるから、会話が聞き取りにくかったのよ。)」

さぁ、。聞いとけよ・・・!

猿野 「じゃ、先輩はやっぱり・・・。」
虎鉄 「あぁ・・・。のことが好きDa。」
 「(・・・・・・。そう!これも聞き間違いだ!喜んじゃダメ、期待しちゃダメ・・・!)」
猿野 「やっぱり、そうだったんすね。・・・・・・!聞いてたか?」
虎鉄 「・・・・・・Ha?」
 「・・・・・・・・・天国・・・。私・・・、聞き間違えた?」
猿野 「なんて聞こえた?」
 「私が喜ぶようなことだった・・・。」
猿野 「それであってる。」
 「じゃあ、虎鉄先輩は・・・!」

はその途端、急に表情が明るくなって、先輩に飛びついた。

虎鉄 「!!・・・!」
 「よかった・・・。私、先輩に嫌われてるのかと思ってた・・・。」

今にも泣き出しそうだな、の奴・・・。ここで泣かれたら、先輩も困るだろうし、俺も困る。・・・だから、少し話を変えよう。

猿野 「、どこから聞いてた?」
 「・・・え〜っと。・・・・・・・・・天国が虎鉄先輩に、凪さんにも、私にも失礼だ、って言ってたあたりから。」
猿野 「じゃあ、猪里先輩の言ってたことも聞いてたんだな?」
 「うん。」
猿野 「いいことを教えてやろうか?・・・あの後、俺がキザトラ先輩のセリフを言おうとして、言えなかったセリフ・・・。」
 「先輩に止められてた時の・・・?・・・・・・それ、聞かしてくれるの?」
虎鉄 「猿野!それは・・・!」

キザトラ先輩には悪いけど、俺もに泣かれたら、困る。の泣きに、実は弱い。滅多に泣かねぇからな・・・。まぁ、とにかく、これを言えば、は泣かないと思うし、言わしてもらおう。

猿野 「先輩は、『凪には悪いけど、あぁやっててもは凪に、やきもちを焼いてくれねぇんDa・・・。本当に俺のことが好きなのKa、心配でYo・・・。だから、少しでも凪を妬んでくれたら、俺はやめるつもりDa。』って言って『猪里は真面目だから、そういうの許せねぇと思うけど、俺は弱気だからNa・・・。そうやってでも、確かめたいんDa・・・。』」
 「・・・で、『悪いNa、猪里・・・。』って言ったんでしょ?」
虎鉄 「も聞いてたのKa!」
 「聞いてませんよ。ただ、虎鉄先輩の言いそうなことだな、って。・・・それより、先輩。」
虎鉄 「なんDa・・・・・・?」
 「私、凪を妬まなかったのは、そんなことしても意味は無いと、思ったからです。」
虎鉄 「・・・らしいZe。」

そうして、2人は俺のおかげで(←ここを強調して読もう。)めでたく、付き合うことになった。その日の部活は、2人とも、少し照れていて、沢松が

沢松 「初々しいなぁ・・・。お前もせいぜい、頑張れよ。」

とか、言っていた。
そして、先輩は凪さんにちょっかいを出すのをやめた。


〜翌日〜
虎鉄 「次は、俺の番だZe。!見ててくれよNa。」
 「どこにいたって、見ますって!頑張って下さいね〜!」
虎鉄 「当たり前Da☆」

はっきり言って、ウザイ。・・・昨日の初々しさは、どこに行ったんだよ!

 「先輩、ナイスキャッチです!」
虎鉄 「のハートもキャッチできたKa〜?」
 「もう、してますよ〜!」
清熊 「猿野・・・。なんか、あの2人、付き合ったのはいいけど・・・。」
猿野 「昨日までは、よかったのに・・・。」

俺のせいで、この2人は付き合ってしまったんだなぁ・・・。そう思うと、罪悪感でいっぱいだ・・・。

猪里 「まぁ、これで虎鉄も凪ちゃんには、ちょっかいば出さなうなるやろうし、よかったとよやなかか。」
猿野 「はぁ・・・。でも、ウザくないですか。」
牛尾 「いいじゃないか。これで虎鉄君も、もっと野球を頑張ってくれそうだしね。」

猪里先輩と牛尾先輩にそう言われて、罪悪感は少し、減ったけど、このウザさは、減りそうにありません!・・・ホント、付き合わせてよかったのかな・・・。まぁ、当の本人達と猪里先輩、牛尾先輩のように感謝してる人(凪さんとか!)もいるだろう。・・・・・・たぶん・・・。













 

大好きな虎鉄先輩です!でも、喋り方が超難しい・・・!!しかも、猿野視点にしたものの、猿野くんの口調もイマイチ掴めてません・・・!!すみません・・・orz
ちなみに、猪里先輩の口調は、どこかの翻訳サイト様で変換させていただきました。でも、昔に書いたので、どこにお世話になったのか・・・。本当、すみませんが、ありがとうございました!とお礼だけは言っておきたいと思います・・・!!

あと、個人的に猿野くんと清熊さんのコンビが好きです。2人の会話が結構、好き。凪さんについてのことで、喧嘩してるのが特に良いですね!
そして、沢松くんも大好きです。むしろ、この話に出てくる人は、全員私の趣味です(笑)。
いつかは、他校なんかも書けたらいいなぁ・・・なんて思っていましたが、今では漫画を読み返すところから始めなくてはならないので大変です・・・;;(苦笑)
でも、まだミスフル好きなので、いつかは更新するかも、です。